滴るエッジのライラックワイン @フレンズオンアイス

初日。



ゆうべ、帰りの電車でかきとめた。

これまで2回、Lilac Wine をリンクで見たのはスタンド席からだった。
代々木と大阪。
今回、初めて間近で。

ゆらーりキックするようなところはこれまでも、あんなふうに氷を実際に蹴っていたのだろうか?
そんなふうには見えていなかったから、もしかしたら、氷を蹴るのは今回が初めてなのかもしれない。
わからないけど。

その音がこちらに届いてくるのが嬉しかった。
滑走音を聴くことで、空間を強く感じることができるから。

でも、
滑る音は、ほとんど聴こえない。
狭いリンクでまろく滑るライラックは、
撫でる氷がその瞬間に溶けて滴るのがみえるようななめらかさで、
 その滑りに 耳を澄ますように 見つめた。
こんなに 滑りそのものに意識がもっていかれたのは初めてだった。



そうなると、会場にかかっている音が大き過ぎて、
その 空間を遮るように埋めてくるスピーカーからの音響に
ああ…もう少し、音を絞ってくれないかなあと思うほどで。


スピーカーからの音は、荒くて大き過ぎる。
それが、あの密度のスケーティングには、なんとも似つかわしくないと感じてしまうほどだった。


いつかほんとうに無音で滑っているのを見てみたい。
それには(スケーターと観客の距離が近い)新横の空間がふさわしい。
 無音でなくても、余白のたくさんある曲なら、
 エッジの音が、曲の一部のように、
一緒に演奏しているように 聴けたら。





体調のせいだろうか、最近アイスショーの音響がつらい。
ライラックワインはそれほどでもなかったけれど、ベースが重く響く曲は
リンクから近い席だと、低音の重く荒い振動が身体に障る。
きのうは試しに、はじめは立見エリアで見てみた。
大丈夫だった。
場所によって違う。
悩ましい。

以前に人見記念講堂の最前列で小編成のオーケストラを聴いた時は、
肌理細かな音が、花のように優しく降って、身体に触れてきた。
 あんな優しい音で、髙橋大輔のスケートをみつめられたら…。